震前大使とは
気象庁が配信する緊急地震速報(予報)を瞬時に解析し、任意に設定された箇所における推計震度及び地震到着時刻を画面表示ソフトウェアや様々な機器に情報伝達します。
館内放送との連携により、手術中の心構え、注射行為一旦停止等、トラブル回避に役立てる
警察無線との連携により、
初動対応迅速化
館内放送との連携により、学童への注意勧告、身構え初動に役立てる
管制官への情報提供により、
適切な航空管制に役立てる
指令システムとの連携の他、接点制御との連携にてシャッターを自動的に開き、消防車・救急車が出勤できなくなる状況を回避
緊急地震速報とは
気象庁が2004年2月に試験運用・配信を開始し、地震による被害を減災させることを目的とした地震情報です。
地震発生時、まずカタカタと小さな初期微動(P波)が伝わり、その後、ユサユサと大きな主要動(S波)が伝わります。
地震の被害は 主要動(S波)によってもたらされますが、緊急地震速報は、初期微動(P波)からいち早く震源地と地震規模を算出し、主要動が伝わる数秒~数十秒前に情報を提供する先進技術となります。
震源地に近い場所では情報提供が間に合わない事もありますが、その場合でも、隣接地域では揺れる前に情報を得る事が可能となります。
※厳密には推定震度、揺れが伝わる速度は、震源の深さ、地面の堅さ、増幅率等により値が異なります。
製品仕様概要
緊急地震速報発信
(一次配信先) 気象業務支援センター
(二次配信先) REIC ANET
※別途配信契約が必要です
専用通信規約 (専用線・インターネットVPN)
震前大使サーバ
機能
- 1128箇所(新宿、渋谷、 品川等128箇 所まで設定可能) の震度及び揺れ到達 時間を瞬時に提供
- 2個別に配信震度の閾値を設定可能
- 3訓練用データを配信可能 (一斉・個別)(実際の地震データを訓練用データとして利用可能)
- 4連携用プログラムを提供 ※プログラムを介して震度、 到達時刻を 取得可能。
- 5パトライト等接点インタフェース (別途HWの 購入が必要)を利用可能
- 6気象業務支援センターの他、二次配信 業者の配信方式に対応 ※現時点では、左記に記した4社のみ 気象庁直接接続も可能
- 7PLUM法/ハイブリッド法(*1)に対応
(*1):PLUM法 (震源推定を行わずに予測地点周辺の観測値から震度を予測) ハイブリッド法 (従来法 (含IPF法)による震度予測とPLUM法による震度予測の大きい方を採用)
企業内ネットワーク
震前大使クライアント
Windows 10 緊急地震速報!
(Windows 11 は対応予定)
機能
- 11箇所の震度情報及び揺れ到達までの 残り時間を画面に表示し音声出力
- 2地図上に震源及び揺れ伝搬の様子を アニメーション表示
- 3受信した過去地震データが50件まで 参照可能
- 4実際の地震データ、 訓練地震データを 各々受信するか否か設定可能
※訓練不要と判断する端末で受信拒否 設定が可能
※ご提供する製品
活用例
各拠点の地震情報に応じた音声報知及び画面出力
当製品による通常利用形態
(サーバとクライアントの組合せで実現可能です)
緊急地震速報を受信し、他の機器を接点制御する(パトランプ等) ※サーバ製品のみ
接点制御する製品は含まれてないため、個別に購入が必要です。
Windows表示画面(参考)
主なソフトウェア仕様
サーバ
- ・128箇所の震度及び揺れ到達予想時刻を瞬時に提供
- ・128箇所個別に、配信する震度の閾値を設定可能
- ・訓練用テストデータを配信可能(実地震データが蓄積されるため、訓練データとしての利用も可能)
- ・気象業務支援センターの他、複数の配信方式に対応
- ・他システムと連携するためのプログラムを提供可能(UNIX版、Windows版)
- ・接点インターフェースを利用可能 (注1)
クライアント
- ・設定箇所の震度情報及び揺れ到着までのカウントダウンを音声報知
- ・震度・揺れ到達までの残り時間を画面に表示
- ・地図上に震源及び揺れ電波の様子をアニメーション表示
- ・受信した過去地震データを50件まで参照可能
- ・実地震データ、訓練地震データ、及び気象庁からの定時報を各々受信するか否か設定可能
- ・所有の地図を独自に入れ替えて利用する事が可能 (注2)
注1: 別途ハードウェアの購入が必要です。動作条件をご参照ください。
注2: メルカトル図法で作られた画像データ(JPEG、BMP、PNG等)での入れ替えとなります。